あくびは 『シグナル』 だった!?
あくびが伝染するのは、あくびをした人と同じ場所にいるときだけでは
なく、ビデオなどの映像の中の人からも伝染します。
それには2説あり、まず1説目は「あくびは人間がサルだった時代には、
集団間における何らかのシグナルだったとする説で、何かの目的の為
にシグナルとして、祖先たちは集団で同時にあくびをしていたようです。
長い時を経て、あくびに本来の意味はなくなってしまい、集団で同時に
あくびをするという行動パターンだけが現代まで残っているとのこと。
そのために、1人があくびをするとサルだったころの行動パターンが
呼び起され、そのあくびに合わせて、ほかの人たちもあくびをしてしまう
と考えられています。
あくびは 『脅し』 ??
2説目は、サルやヒヒの場合、集団間で脅しのシグナルとしてあくびを
するという報告があります。彼らは長い犬歯を持っており、あくびをして
犬歯を相手に見せることで、お互いを威嚇し合っていたようです。
強いオスは頻繁にあくびをするのに対し、弱い立場にあるオスの回数
は少なく、また立場の弱いものが、あくびをする際に口を手で覆うという
仕草をしたという報告もあります。脅しのシグナルであるあくびを見られ
ないように、隠していると考えられています。
これは人間があくびをする際に手で隠すという行動をとることと、何か
関係があるのかもしれませんね!(o^∇^o)ノ
(参考文献:東京書籍株式会社「雑学大全Part2」平成19年9月4日発行)