登山レポート
2015.05.21 新緑の天城山・万三郎岳へ
アマギシャクナゲを求めて
伊豆半島の最高峰、天城山の万三郎岳に登ってきました。
この時期の天城山は、シャクナゲの花をお目当てにたくさんの登山客でにぎわいます。シャクナゲには様々な種類がありますが、伊豆の固有種である『アマギシャクナゲ』が例年5月中旬~下旬には見頃を迎えます。
かくいう私もそれが目当てで、一眼レフカメラを首から提げ登りに来たのです。
余談ですが、シャクナゲの花言葉を調べてみました。
まず、『警戒』『危険』…なんだかキケンな香りがしますね。シャクナゲは元々ヒマラヤの高山地帯に生える植物で、取りに行くのに危険を伴うことからこのような花言葉を持つようになったそうです。
また『威厳』『荘厳』と、さらにおカタイ言葉が並びます。こちらは、高山の奥地に咲いている様子に由来しているようです。
今回歩いたのは、『シャクナゲコース』と呼ばれる約4時間半ほどの周回コース。
天城山はブナ、ヒメシャラ、アセビといった樹木の植生豊かで、展望が少ない山です。この日は快晴で、暑さを覚悟していきました。が、木々や葉のおかげで陽の光が遮られ、直射日光が常に当たることはありませんでした。
海風が届いているのか風がとても気持ちよく、ほとんど汗をかかず快適な気候の中での山歩きでした。
マイナスイオンの癒しパワー感じる森林歩き
陽の光に照らされた新緑がキラキラと輝いていました。
とても綺麗で、足元のシャクナゲを探すのを忘れてしまう程に目を奪われて、上ばかり見て歩いてしまう時がありました(笑)
また、濃いピンク色のトウゴクミツバツツジもたくさん咲いていて、春と初夏の雰囲気を同時に感じます。
万二郎岳(1,299m)を過ぎると、数少ない眺望がきく場所があり、相模湾が見渡せます。
しばらく行くとアセビの木のトンネルがあり、まるで童話の中に入り込んだよう。変化が楽しい山です。
たくさんの種類の鳥の歌うような鳴き声をBGMに聞きながら、歩きました。
ほどなくしてシャクナゲの群生地に着きました。すると、枯れかけのものが多い…
万三郎岳(1,406m)山頂で、よく登りに来るという伊豆の人に話を聞くと、2年前は当たり年でそれは綺麗に咲いていたが、今年は少し元気がない、との事でした。
アマギシャクナゲとの出会い
それでも綺麗に咲いているものを探してみると…ありました!
綺麗な薄ピンク色のアマギシャクナゲに出会う事ができました。
周りにいた登山者とも、「綺麗ですね」と会話が生まれます。
満開とまではいきませんでしたが綺麗なシャクナゲに出会え、山自体も楽しみながら歩けたので、遠く足を運んだ甲斐がありました。
今回歩いたルートは、登山道をはずれないようロープが張られており、方向を示す標識も所々にあるためルートは明瞭でした。階段等も整備されていてとても歩きやすいので、初心者の方にもおすすめの山です。
また、今回履いていった靴は、ザンバランの『エア・ラウンドGT(ZA-0132GT)』。
ライト・ハイキングシューズですが、岩場が少なく平坦な道の多い天城山では十分に快適に歩けました。
ゴアテックス(防水透湿性)が採用されていますので、ちょっとした沢の渡渉も楽々です。私は、雨の日の街でも愛用しています。水たまりを歩いても浸水しません。もちろん晴れの日の普段使いにも良いですよ。
ソールに柔軟性があるので歩きやすく、クッション性もあり足裏にも優しくおすすめです!(足首までカバーするミッドカットタイプもあります)
天城山の新緑と花々に癒され、リフレッシュできました♪
これからの季節、高山植物の花々も咲いていきますので、またお花見登山に出かけたいと思います^^