三谷幸喜脚本・監督により2019年に上映され、大ヒットを記録した映画「記憶にございません!」。憲政史上最低の支持率を叩き出した総理大臣・黒田啓介が、記憶を無くしたことで巻き起こす騒動を描いた政界コメディを、宝塚歌劇で舞台化。
史上最悪のダメ総理と揶揄される黒田総理は、投げつけられた石が頭に当たったことで記憶を失ってしまう。子供の頃のことは覚えているが、政治家になってからの記憶がそっくり抜け落ち、妻・聡子の顔すら忘れてしまう。前代未聞…現職総理の記憶喪失に、首相秘書官の井坂らは、この事態をトップ・シークレットとして扱い、黒田に無理やり政務を続行させる。一方黒田は、記憶を失ったことでこれまで自分が行ってきた(らしい?)不倫、汚職、暴言等、数々の悪行を知り唖然。国民の為に襟を正し、真摯に政治に向き合っていく黒田だったが、アメリカ大統領の訪日により官邸は再び大騒動に…。